
【商品概要】
村上 紀夫(著)
発行:創元社
B6変型判 縦173mm 横115mm 厚さ16mm 重さ 206g 240ページ
定価 1,800円+税
【内容紹介】
幕末の暮らしを女性自身が書き残した日記から読み解く、歴史学入門書。ご近所との付き合い、飼い猫の一生、妊娠と出産、伝染病への対処、年中行事など、史料は高校までに学ぶ幕末の事件史とは全然違った細やかで豊かな世界を我々に見せてくれるだろう。用いるのは、滝沢馬琴の息子に嫁いだ路(みち)の日記、和歌山城下の質屋に嫁いだ峯(みね)の日記、和歌山藩藩校の助教の娘小梅の日記、河内国古市の商家の娘サクの日記である。
【目次】
はじめに――近世女性日記から
■第一章 一年――季節と年中行事
正月と節分
ひなまつり
端午の節句
盆行事
誕生日
季節の移ろい
■第二章 日々のくらしとなりわい
食と宴
猫の生涯
江戸時代の金魚飼育
あきない
贈答と貸し借り
ご近所さん
縫い物
■第三章 事件と災害
大塩平八郎の乱
黒船の来航
火事は怖い
安政大地震
ええじゃないか
■第四章 家族と女性の一生
家族の病と死
婿養子と婚礼
妊娠と出産
疱瘡
おわりに――路、最期の日
あとがき
引用史料・主要参考文献/図版典拠一覧