
坂本千明さんのブログより転載
https://sakamoto5.exblog.jp/33611564/
久しぶりに本を作りました。
とはいえ絵本ではなく、猫本とも言い難い、とてもこじんまりとしたエッセイ集(B6サイズ64ページ 税込¥1,000-)です。
40代から50代にかけて経験した両親の介護や看取り、実家売買、飼い猫の闘病、自分や版画のことなど、全く思いどおりにいきませんな……な日々を展示やブログ、webのお仕事などで綴ってきた文章と、今回書き下ろしたものをまとめました。後ろをふり返りながら前向きにあきらめたような、我ながらなんとも陰気で鬱陶しい本となりましたが、私が本を作ろうとする時は大抵自分自身をひと区切りさせたいタイミングにあるようで、お陰様で完成した今私は勝手にスッキリとした気持ちでおります。(が、もし読んでくれようという方がいらしたら、それに付き合わせてしまい恐縮です。)
参考までに目次を。
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・まえがきと肩書き
・思いどおりにいかない
・組織について
・ラストラリー
・道行
・夢の父
・名前を知らない酒屋
・あの家のはなし
・私のオーラ あとがきにかえて
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余談になりますが、今回自分でつけたタイトルのせいで、印刷所さんとのやり取りが「思いどおりにいかない見積もり」「思いどおりにいかない入稿」「思いどおりにいかない納品先」という風に終始不穏さがつきまとう作業となりました。実際、悩みに悩んでようやく「よし、これでいく!」と決定した紙がタッチの差で廃盤になってしまい、一から考え直さねばいかなくなったり、思いどおりにいかない事態に見舞われたりしながら、『ねこのねえ』でもお世話になった西村謄写堂さんに今回も印刷・製本共にお願いしまして、細やかな対応に精神的にも支えていただきました。そして今回も驚きの速さと美しい仕上がり、本当にありがとうございました!
【元ツイート】
https://x.com/CatsMeowBooks/status/1875339438039155059