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猫を愛でる近代 啓蒙時代のペットとメディア

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※鈍器本のためレターパックプラスでの発送となります。ご了承ください。 【商品概要】 貝原 伴寛(著) 発行:名古屋大学出版会 A5判 498ページ 上製 価格 6,300円+税 【内容紹介】 かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか──。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づける。 【目次】  口 絵  凡 例 序 章 愛の歴史をどう書くか      1 ペットと近代 ―― 研究史の整理      2 表象・メディア・感情史 ―― 本書のアプローチ      3 猫と啓蒙 ―― 本書の仮説      4 4つの感情文化 ―― 分析概念の導入      5 全体を見る猫 ―― 本書の構成   第Ⅰ部 「野蛮」の発明 第1章 「猫の大虐殺」を読みなおす       ―― マルチスピーシーズな歴史のために      はじめに      1 民衆文化の猫      2 「民衆」とは誰か      3 失われた猫を求めて      おわりに 第2章 資源としての猫       ―― 飼う、売る、食べる      はじめに      1 猫の飼育      2 猫の販売      3 猫の食用      おわりに 第3章 猫と医療のフランス革命       ――〈猫で治す〉から〈猫を治す〉へ      はじめに      1 薬としての猫      2 薬剤師の誕生      3 猫医学の黎明      おわりに   第Ⅱ部 愛好家の目覚め 第4章 貴族社会のセレブ猫       ―― ルイ14世期のサロンとメディア      はじめに      1 みやびな時代      2 「デュピュイ嬢の猫」      3 デズリエール夫人とグリゼット      4 レディギエール夫人とメニーヌ      おわりに 第5章 猫の歴史家モンクリフ       ―― 書物がつくる感情共同体      はじめに      1 立身出世の宮廷人      2 ジャンルとジェンダーの攪乱      3 啓蒙された感情      4 猫愛好家の共同体      おわりに   第Ⅲ部 表象による馴致 第6章 博物学者の猫論争       ―― ビュフォンと啓蒙の問題系      はじめに      1 デカルトの衝撃      2 人家に潜む野獣 ―― ビュフォンの猫      3 文明と野蛮の鑑 ―― ソンニーニの猫      4 「恩義の支配」―― キュヴィエの家畜理論      おわりに 第7章 長靴を脱いだ猫       ―― 寓話詩と妖精譚      はじめに      1 古代の遺産と民間伝承      2 猫の脱魔術化      3 自然界から人間界へ      おわりに 第8章 優雅なふれあい       ―― ロココ時代の猫絵画      はじめに      1 視覚から触覚へ ―― 猫と女性      2 いじめの終わり ―― 猫と子供      3 家族の一員 ―― マルグリット・ジェラールの猫      おわりに   第Ⅳ部 感情のかたどり 第9章 愛猫通信       ―― 飼い主たちの感情表現      はじめに      1 書簡とその役割      2 たとえひとが嗤うとも ―― グラフィニ夫人の手紙      3 道化師の悲しみ ―― ガリアーニの手紙      4 思い出のロロ ――『ラ・リヴィエール伯爵夫人の手紙』      おわりに 第10章 大学街の猫裁判       ―― 醜聞事件と感情の暴露      はじめに      1 事件のあらまし      2 証人のまなざし      3 趣意書の応酬      4 リベンジ文学      おわりに 終 章 猫の歴史を考える  あとがき  注  参考文献  図版一覧  事項索引  人名・猫名索引 【著者プロフィール】 貝原 伴寛 (カイバラ トモヒロ) (著) 1992年 千葉県に生まれる 2018年 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了 2023年 フランス社会科学高等研究院(EHESS)歴史研究センター博士課程修了 現 在 日本学術振興会特別研究員(PD)、博士(歴史と文明) 【元ツイート】 https://x.com/CatsMeowBooks/status/1852519291066913261

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