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言語哲学がはじまる

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【商品概要】 野矢 茂樹(著/文) 発行:岩波書店 新書 縦173mm 横107mm 厚さ11mm 重さ 178g 270ページ 定価 1,000円+税 【内容紹介】 フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ――二十世紀初頭、言葉についての問いと答えが重なりあい、つながりあっていった。天才たちの挑戦は言語哲学の源流を形作っていく。その問いを引き受け、著者も根本に向かって一歩一歩考え続ける。読めばきっとあなたも一緒に考えたくなる。とびきり楽しい言葉の哲学。 【目次】  はじめに 第一章 一般観念説という袋小路  1 どうして言葉は新たな意味を無限に作り出せるのか   新たな意味の産出可能性という問題   言語は有限の語彙と文法からなる  2 「猫」の意味は何か   「富士山」と「猫」   指示対象説  3 個別の猫と猫一般   太郎は「猫」の意味が分からない   個別性と一般性のギャップという問題  4 心の中に猫の一般観念を形成する?   「猫」は猫の一般観念を指示するという考え   批判その1――一般観念とは何か   批判その2――一般観念説はコミュニケーションを不可能にする   批判その3――観念もまた個別的でしかない   どこで引き返せばよかったのか 第二章 文の意味の優位性  1 私たちはただ対象に出会うのではなく、事実に出会う   『論理哲学論考』の出だし   語の意味から出発するのではなく、文の意味から出発する  2 語は文との関係においてのみ意味をもつ   要素主義   銘記されるべきは、完全な文の全体  3 文と事実の関係   文は事実の名前か   言葉と世界の基本的関係は真偽  4 述語を関数として捉える   「……は猫だ」の意味   命題関数   曖昧な述語   関係述語   命題関数を考えるメリット   命題関数と文脈原理  5 固有名の意味と文脈原理   指差して名づければ指示対象が定まるというわけではない   名前を尋ねることができるために、何を知っていなければならないのか  6 新たな意味の産出可能性の問題に答える   やっぱり要素主義の方がいい?   そんなことはない   積み木とレゴブロック   「猫はよく寝る」と「猫が寝ている」   「猫が富士山に登った」  7 合成原理   語の意味から文の意味へ   合成原理と文脈原理は矛盾している?   子どもの言語学習 第三章 「意味」の二つの側面  1 文の「意味」   驚くべき帰結   「意味」の意味  2 指示対象と意義   外延と内包   外延と内包という考え方を拡張する   文の意義   述語の意義  3 固有名の意義   同一性を主張する文の謎   信念文の謎   私はフレーゲの解答についていけない   フレーゲ的枠組 第四章 指示だけで突き進む  1 日本の初代大統領は存在する?   指示対象が存在しない固有名は無意味か   「日本の初代大統領」という表現は無意味か?   フレーゲの解答   ラッセルの解答  2 記述理論   定冠詞“the”の意味   もうなんでもかんでも存在すると言わなくていい   確定記述と記述理論  3 本当の固有名   同一性問題と信念文の問題への応答   それは本当に固有名なのか   固有名と述語   「これ」   本当の固有名を巡る問題と解答  4 文の意味と命題   文の指示対象   命題はそれを判断する人が構成する   ウィトゲンシュタインの批判 第五章 『論理哲学論考』の言語論  1 『論理哲学論考』の構図   『論理哲学論考』のめざしたもの   言語と思考  2 言語が可能性を拓く   ラッセルの誤解   事実から対象を取り出して可能的な事態に組み立て直す   対象を組み立て直すには言語が必要  3 論理形式と論理空間   対象を分節化するには可能性を了解していなければならない   対象の論理形式は語の論理形式から把握される   為すべきは説明ではなく解明   論理形式の理解   全体論的言語観  4 論理空間と文の意味   論理空間の構成   文の意味を論理空間を用いて規定する   要素文と真理関数  5 フレーゲ、ラッセルとの対比   指示対象と意義   文の構造を捉えねばならない  6 フレーゲからの挑戦に答える   単純な対象   同一性問題   信念文の問題  7 『論理哲学論考』から『哲学探究』へ   要素文同士の論理的関係   静的言語観から動的言語観へ  注  おわりに  索 引 【元ツイート】 https://x.com/CatsMeowBooks/status/1745241073289724204

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