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〈猫〉の社会学 猫から見る日本の近世~現代

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【商品概要】 遠藤 薫(著/文) 発行:勁草書房 四六判 328ページ 定価 3,200円+税 【内容紹介】 〈猫〉は精霊である。人間たちはいかに猫を人間社会の外部に位置づけながら、そのイメージを構成してきたのか?社会学的「猫」の書。 猫という存在は、なぜこれほどまでに人びとの関心をひくのだろう? 招き猫、化け猫、猫島、猫聖地…近世から現代に至るまで、〈猫〉は人間社会の外部からその営みを相対化する媒介であった。本書は江戸期の猫ブームから現代のキャット・ミームまで、〈猫イメージ〉を紐解きつつ、日本社会の変動と猫たちの歴史との交差を読み解く。 【目次】 序  1 〈猫〉は精霊である  2 本書の構成 第一章 〈猫〉の誕生  1 はじめに  2 カワイイ猫前史  3 平安期における猫  4 禅宗と猫  5 怪しい猫  6 なぜ江戸期に猫は庶民化したか──公共財化した猫 第二章 江戸の〈猫〉──消費社会と〈猫〉のメディア化  1 はじめに──都市における人間と動物の共生  2 江戸開府と猫たち  3 メディア化する〈猫〉  4 メディア産業の発展と猫ブーム──浮世絵の展開  5 〈猫〉への想いと猫塚  6 遊女たちと猫たちのもう一つの顔  7 おわりに 第三章 養蚕神としての〈猫〉──農村部の発展と〈子ども〉の誕生  1 在村技術の発展──養蚕神としての猫  2 生糸生産の発展  3 「子どもの誕生」と猫  4 子どもの教育  5 おわりに 第四章 招き猫の流行  1 はじめに  2 「招き猫」の誕生  3 招き猫と稲荷狐  4 なぜ江戸期に狐は猫に化けたか──脱宗教化と社会不安  5 招き猫の登場と社会の変化  6 おわりに 第五章 化け猫の襲来  1 はじめに  2 踊る化け猫たち──戸塚踊場の猫伝説  3 記録された化け猫説話  4 歌舞伎の中の猫  5 猫のクロスメディア戦略  6 化け猫と「猫じゃ猫じゃ」  7 化け猫騒動の物語構造──化け猫と招き猫  8 人間が猫に化けたのか、猫が人間に化けたのか  9 猫絵の社会背景  10 集団的流行と「世直し」願望  11 化け猫=招き猫と「世直し」願望  12 おわりに 第六章 〈猫〉伝説と動物信仰──猫の迷宮  1 はじめに  2 稲荷は狐なのか?──猫-狐-蛇の三者関係  3 猫説話と始原神話  4 おわりに──〈猫〉ブームを巡る風説は古い起源をもっていた 第七章 都市における猫伝説の場所性  1 猫の聖地  2 浅草寺今戸周辺の〈場所〉を検証する  3 豪徳寺招き猫の〈場所〉を探検する  4 自性院周辺を探索する  5 有馬猫騒動の〈場所〉を探索する  6 東京の〈猫聖地〉の意味すること  7 まだそこにある謎──なぜ猫は「ネコ」なのか、なぜ「ネコ」は「タマ」なのか? 第八章 〈猫聖地〉の〈地政学〉的考察──山の道と海の道そして根の国  1 はじめに  2 阿武隈川に沿って  3 〈猫聖地〉と養蚕業  4 塩の道と川の道  5 猫の道と地方権力──古墳と山城  6 おわりに──〈猫聖地〉と古代権力 第九章 猫ヶ岳と根の国、猫島とニライカナイ  1 石神と蛇/狐/猫  2 「根の国」への眼差し  3 猫島と海の道  4 〈猫島〉の謎  5 沖縄と猫の神  6 おわりに──埋め込まれた過去と現在 第十章 近代日本と〈猫〉  1 猫とともに準備された日本の「近代」  2 養蚕から繊維産業へ  3 文化輸出と猫  4 近代化の過程に現れる猫たち──日本と欧米の葛藤  5 再び現れた「化け猫」──映画の時代に  6 その後の〈猫〉たち 結 び あとがき 挿図出典 参考文献 索  引 【著者プロフィール】 遠藤 薫 (エンドウ カオル) (著/文) 学習院大学法学部教授。東京大学教養学部卒業、東京工業大学大学院理工学研究科修了,博士(学術)。主な編著書に,『ソーシャルメディアと公共性─リスク社会のソーシャル・キャピタル』(東京大学出版会,2018年),『日本近代における〈国家意識〉形成の諸問題とアジア──政治思想と大衆文化』(勁草書房,2019年),『戦中・戦後日本の〈国家意識〉とアジア──常民の視座から』(勁草書房,2021年)ほか多数。 【元ツイート】 https://twitter.com/CatsMeowBooks/status/1628594240736600067

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