【商品概要】
阿部 昭(著/文)
発行:中央公論新社
文庫判 304ページ
定価 1,000円+税
【内容紹介】
短篇は他のどんなジャンルよりも発想や展開において、また構成や叙述において自由で柔軟なものだ――。「私の文章作法」「短篇小説論」を中心に日本語論、自作解説を増補した新編集版。『短編小説礼讃』の著者による小説作法の書。巻末に荒川洋治との対談「短篇小説を語る」を収録する。 〈解説〉荒川洋治
【目次】 *=新収録
Ⅰ 私の文章作法
書くということ/待つ・聞く・書く/好きな言葉/散文の基本/小説を超えるもの*/不朽のジャンル/「僕」の問題*/うらぎる言葉*/幼年の文学*/土地の感覚*/小説と年齢*
Ⅱ 日本語について
ニュアンスについて*/昔の言葉/いい文章*/淋しい文章/私の国語問題/読書会にて/読者への手紙
Ⅲ 短篇小説論
短篇作者の仕事/贋の首飾り/チェーホフの星/チェーホフの現在/日本語のルナール/国木田独歩がいた町で/おのずからの形式/短篇小説の青春*/陳腐な運命/芥川龍之介の短篇/真剣な遊戯/三浦哲郎氏の短篇/猫のいる短篇/私の処女作*/父をさがす子*/『自転車』のこと*/短い形式*
対談
短篇小説を語る* 荒川洋治×阿部昭
解説 荒川洋治
【著者プロフィール】
阿部 昭 (アベアキラ) (著/文)
一九三四年、広島県に生まれ、神奈川県藤沢市に育つ。東京大学文学部フランス文学科卒業。五九年、ラジオ東京(現TBS)に入社し七一年まで勤務。六二年、「子供部屋」で文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。七三年、『千年』で毎日出版文化賞、七六年、『人生の一日』で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。八九年死去。主な著書に『大いなる日』『司令の休暇』『短編小説礼讃』などのほか、『阿部昭集』(全十四巻)がある。
【元ツイート】
https://twitter.com/CatsMeowBooks/status/1583627637230292993