【商品概要】
ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一年
ショーン・バイセル(著/文)矢倉 尚子(翻訳)
発行:白水社
四六判 335ページ
定価 3,000円+税
【内容紹介】
本を買いに行ったはずが、書店を買ってしまった。
著者は1970年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。「自他共に認める田舎」である故郷を大学進学で離れたが、30歳のとき、クリスマスの帰省中に、立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。諸手続きをへて翌年手に入った店は、いまや10万冊の在庫を擁するスコットランド最大の古書店だ。かつて国内最悪の失業率に苦しんでいたウィグタウンも、書店の町として知られるようになり、町にも店にも世界中から観光客が訪れる。
とはいえ、由緒ある築約200年の建物は維持費がかさむ。厳冬期には客足が途絶え、一方で暖房費はばかにならない。さらに大手書店チェーン、のちには巨大資本アマゾンと電子書籍化という手ごわいライバルが行く手に立ちふさがる。時に奇天烈、時に傍若無人な日々の客たち。有能だけど変人の度が過ぎる従業員(いちばん変わっているのは著者自身だというのが客たちの評)。大人気イベントである秋のブックフェスティバルで起こる騒動の数々。心ゆさぶられる遺品買取。個人書店の店主は、毎日がサバイバル・ゲームだ!
【著者プロフィール】
ショーン・バイセル (ショーン バイセル) (著/文)
1970年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。大学進学で故郷を離れるが、30歳のとき、帰省中に立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。現在は、国内で書店の町として知られるウィグタウンで、ブックフェスティバルの主催者も務める。
矢倉 尚子 (ヤグラ ナオコ) (翻訳)
上智大学文学部英文学科卒。おもな訳書に、ウェルドン『男心と男について』、ミン『マダム毛沢東――江青という生き方』(以上、集英社)、トマリン『ジェイン・オースティン伝』、ファウラー『ジェイン・オースティンの読書会』『私たちが姉妹だったころ』、フォスター『大学教授のように小説を読む方法』(以上、白水社)がある。
【元ツイート】
https://twitter.com/CatsMeowBooks/status/1425653289673134081
【コメント】
インターネットなどで見かける本屋の猫は、どうしてあんなに魅力的なのでしょう。この本は、スコットランド最大の古書店オーナーが記した一年間の日記なのですが、店の建物に暮らす黒猫「キャプテン」がちょくちょく登場するので、海外の古本屋やネット通販の事情だけでなく、日記文学や猫に興味のある人ならば、誰でも次の日、次の月へと進みたくなる読み応えのある一冊です。本と猫を愛するニンゲンには絶対にオススメします。