【商品概要】
坂口 恭平(著/文)
発行:文藝春秋
四六判 重さ 310g 272ページ
定価 1,700円+税
【内容紹介】
今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。それ以上の平安がどこにあるだろうか。それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。土に聞くまでもない。僕が土になったのだから――。
有明海を望み、雲仙岳を見晴らし、故郷の河内につながる熊本の地で、師匠ヒダカさんの背中を見ながら畑を始めた。日々畑に足を運び、成長する野菜たちと向き合うこと。それは生まれてこのかた、土から遠く離されていたことに気づき、生命を取り戻していく過程そのものだった。
作ること、変化することをめぐる冒険。
『0円ハウス』『独立国家のつくり方』に連なる著者の到達点。
ヘンリー・ソロー『森の生活』、現代版誕生!!
土になった坂口恭平の目玉を借りて、
僕らは日頃見えないものを目の当たりにするのだ
――土井善晴
装画・口絵(16ページ) 坂口恭平
【元ツイート】
https://twitter.com/CatsMeowBooks/status/1441580834151043073
【コメント】
単純には説明できない活動と経歴で多くのファンを持つ坂口恭平さんが、コロナ禍において畑づくりに向かい、いま見つめるべきことを思索した本。著者自身によるパステル画で表紙にも描かれ、本編の1ページ目から最後の最後にまで登場する野良猫「ノラジョーンズ」に捧げられた一冊です。土×猫=生の力強さを感じる展開に惹き込まれ、自分も畑を始めたくなるかも知れません。この瞬間に閉塞感を抱いている方は是非お読みください。