【商品概要】
角野 栄子(著/文)
発行:KADOKAWA
文庫判 256ページ
定価 600円+税
【内容紹介】
カルナバル(カーニバル)の国、ブラジル。日本人の父を持つ15歳のアリコは、映画館を出たところで同い年の不思議な少女から声をかけられる。右目は翡翠色、左目は水色の名前はナーダ、「なんにもない」という意味だという。何者にも縛られず自由気ままな一人暮らしの彼女が、引きこもりがちのアリコには眩しく映った。ある日、ナーダに誘われたパーティで、アリコはジットという青年に出会う。ジッドに会っちゃだめ…とナーダからくぎを刺されるが、自分の気持ちに嘘がつけないアリコは恋に落ちていく。しかし、彼から不思議なことを言われる。ジットだけではない、パーティで親しげにナーダから紹介された友人たちも改めて彼女のことを尋ねると、「そんな子いたかな?」。ナーダは本当に存在するのだろうか? 自分とどういう関係があるのだろうか? サンバのリズムに浮かび上がる光と影で描かれる、二人の少女の幻想的でミステリアスな物語!
【著者プロフィール】
角野 栄子 (カドノ エイコ) (著/文)
東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験を元に描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルを訪ねて』で、1970年作家デビュー。代表作『魔女の宅急便』は89年ジブリアニメ作品として映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文学賞、小学館文学賞等受賞多数。紫綬褒章に続き、2014年旭日小綬章を受章。